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映画で、去年をふりかえれ KINENOTEベスト・テン2013 おくればせながら2014年もよろしくおねがいします!

KINENOTE に登録されている 2013 年公開作1369 本に、昨年 1 年間で付けられた評点は 66590 件。これらを一挙大集計した結果、つまりKINENOTEユーザー全員による総選挙の結果が、この「KINENOTEベスト・テン」です。評価人数100件以上のものに絞り、洋画・邦画に分けて、それぞれの上位10作品を発表いたします!

上位3作品については特別に、厳選のユーザーレビューを抜粋してご紹介!

なお、「KINENOTEメルマガ」で腕を鳴らしたあの男、KINENOTE事業部の文章担当・森岡による、上位3作品への一言コメントも掲載いたします。(ちなみに、森岡の2013年ベスト作品は「舟を編む」とのこと)

さあ、映画で、2013年をふりかえれ!

日本映画

舟を編む

  • 観たひと907
  • 平均評価点81.4点(613人)
  • 新しい辞書を発刊しようとする出版社の辞書編集人の15年に及ぶ地道な仕事ぶりを、各人の人となりを織り交ぜながら淡々と描く。非常に地味な内容の映画だが、非常に丁寧に作られている。本作の出来の良さは、言葉の良さが引き立つ脚本とベストキャストによる。辞書監修者の加藤剛や編集部の主任小林薫の演技力は言うまでもないが、若手の松田龍平とオダギリジョーのコンビが良い。

  • 15年という長い月日をうまく配置しつつ、この地味な辞書作りという物語を感動的に語るのは、脚本、演出、役者の力であろう。特に、主演の松田龍平は、いつもと違う堅物の役柄だが、肩の力を抜いて見事に馬締を演じている。彼は、「まほろ駅前多田便利軒」や「探偵はBARにいる」でのバディ役での肩の力の抜き具合が何とも言えず魅力的だったが、今作の真面目な青年役もどうしてツボにはまっている。

  • 石井裕也監督をインタビューした際、「この映画は僕(当時28歳)にとって近未来映画。自分が50歳になったら、かっこ悪くても粋を貫くこんなオッサンになりたいんです」と語っていた。 「川の底からこんにちは」も「舟を編む」もそうだが、石井ワールドは、生きることに不器用な主人公が、極めて地味な世界で地味に奮闘し、やがて人生の勝利者のような微笑みを浮かべながら、幸せの道筋を見つけ出す。

コツコツと地道な作業を繰り返す辞書の編纂。そんな世界をドラマティックに描いた監督、松田龍平をはじめとする役者陣。劇中の辞書編纂と同じく全てのスタッフが良い作品を作ろうと力を尽くしたことが伝わってきます。

横道世之介

  • 観たひと672
  • 平均評価点81.3点(465人)
  • 原作者・吉田修一が創り出した「横道世之介」という何とも愛すべきキャラを、高良健吾が見事に実体化してくれた。妙ちくりんな髪型、腰に手を当てて両肘を前方に突き出すかっこ悪いポージング。初対面に対しても図々しいところを見せるが、頼まれると断れない人の良さは魅力だ。 大学に入学した世之介が出逢う人々との交流を通して、懐かしい青春の日々が描かれていく。

  • 自分にもあの頃「世之介」が居たんじゃないか、もしくは自分こそが誰かにとっての 「世之介」だったのではないか。 残念ながら、そのどちらも実はこの映画が見せる「幻」に過ぎない。 それでもこの映画を支持せずにはいられないのは、恐らくその「幻」が 誰もが目を閉じて「幸せだった頃」に思いを馳せたときに現れる、 記憶の中の友人や恋人の姿に良く似ているからだ。

  • 時系列が前後し、現在と過去が入り混じるがその繋ぎ方が絶妙で編集マンの力量の高さがうかがい知れ、このシーンの繋ぎが最高!という場面が何箇所かあり、淡々とした中に感動を盛り上げるカット割にしてやられたと供にスタッフに感謝。最後に高良健吾君が苦役列車に続き凄くよかったです。良い役者さんです。傑作。

愛すべき人間・横道世之介を見ていると、平凡を自認する自分のこれまでの人生が、そんなに悪くないなと思えたり、誰かにとって思い出深い存在になっていたのかもなぁ、なんてことを、もやもやと顧みたりしました。

ペコロスの母に会いに行く

  • 観たひと145
  • 平均評価点80.4点(104人)
  • 『ニワトリはハダシだ』以来の待ちに待った森崎東の最新人情喜劇は、まさしく、日本の喜劇の“いまあるべきすがた”を示してくれる渾身の一作でした。 高齢化社会真っ只中の日本の現実に寄り添いながら、それでもユーモアと人情、シニカルさとペーソスを巧みに織り込んで、母と息子の人生を、あくまで前向きに描き出す。喜劇の職人・森崎東の面目躍如という感じで、観客席のお年寄りたちと一緒に笑い、泣かされてしまいました。

  • 弱者に寄り添うという森崎の一貫した姿勢は、どんどん記憶力を失ってゆく老婆に向けた慈愛の視線からも十分に窺えるとはいえ、あの汚物好きでカオス好きな彼の割には、意外なほどすっきりと綺麗に纏まったお話のように思えましたが、酒が入るに従って突然破壊的になる酒乱の父親を許容する主人公の心情や、そんな酒乱男にぞっこんな母親を称揚し、彼女の想いを愛着を込めて描く筆致は、まさに森崎印でした。

  • 大いに笑い大いに泣いた。ちょっと情緒過多かなという思いはあるが、まあ許容範囲内か。自分自身同じ境遇にならないとも限らないということもあり、かなり心に響く作品だった。認知症でボケるということは周りの家族にとっては大変なことだろうが、本人にとっては若い頃のいい思い出や苦い思い出の中に浸れるかもしれないので、あながち悪いことでもないと感じた。自分自身の老いについても深く考えさせられる映画だった。

認知症の問題に目を背けることなく向き合うこのとの大切さ。リアルでありながら楽しませることを忘れない監督のバランス感覚。泣いたり笑ったり考えたり。ボケるのも悪いことばかりじゃないというメッセージは嘘じゃない。

そして父になる

  • 観たひと856
  • 平均評価点80.3点(578人)

地獄でなぜ悪い

  • 観たひと568
  • 平均評価点79.4点(378人)

永遠の0

  • 観たひと232
  • 平均評価点78.0点(173人)

かぐや姫の物語

  • 観たひと573
  • 平均評価点77.9点(411人)

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語

  • 観たひと324
  • 平均評価点77.8点(200人)

東京家族

  • 観たひと630
  • 平均評価点77.2点(455人)

風立ちぬ(2013)

  • 観たひと1870
  • 平均評価点77.0点(1168人)

外国映画

きっと、うまくいく

  • 観たひと684
  • 平均評価点86.8点(484人)
  • ボリウッド映画を初めて観ました。その楽しさは、聞きしに勝るものでした。歌あり、踊りあり、ラブストーリーあり、体制批判あり、きれいな風景あり、涙と笑いありで、とにかくいろんなものを何でも詰め込んだ3時間、まるで映画の玉手箱でした。  つっこみどころは数々あれど、「まあいいか、あんまり楽しいから」と許してしまうのです。

  • 実際にインドに行ってみて、まーテキトーな人間ばかりだなんて思ってたけど、一部では日本と同じかそれ以上に、学歴社会の圧力に苦しむ若者たちがいて、自殺者の増加も問題になっている。 よく笑うエミネム、アーミル・カーン扮するランチョーの放つ言葉は、そんな若者たちをはじめ、悶々と生きる人間の心にどれだけ響くだろう。
    心が健康になる映画です。あと3回くらい観たい。

  • 後半は主人公のランチョーを中心に奇跡のようなドラマが展開しますね。「Aal Izz Well」(=All is well.)という前向きな言葉が常に映画を包みます。貧しい生まれのラジュー。親の言いなりになって大学に通うファルファーン。そして学長の娘ピアとの恋愛。この仕掛けはどこにでもあります。珍しくもない。ですが、どのシーンも美しいんですね。見事に。

「ムトゥ 踊るマハラジャ」など、キワモノ的な部分がフィーチャーされていたかつてのインド映画のブーム。本作は従来のインド映画のエッセンスはしっかりとありつつ、ストレートに良い映画。泣けて元気になれる快作。

ゼロ・グラビティ

  • 観たひと772
  • 平均評価点85.5点(548人)
  • 無重力遊泳の浮遊感.画面の上下左右に気まぐれに表れる巨大な地球、宇宙船や宇宙ステーションのリアルな作り込みに眼を見張るが、もはや地球帰還の手段が万事尽きソユーズのコクピット内で孤独に追い込まれ一度は死を覚悟したサンドラ・ブロックが流す涙、それが水滴となって空間を漂う3Dの絵柄に何より不思議な感慨を覚えた。

  • 『頼むから皆!!静かに観ようよ!!』と学級委員長の如く叫びたくなった。 それほどまでに「宇宙の静寂」が表現された演出には驚いた。 また静寂とは裏腹にダイナミックな衝突や爆発が次々と展開されてゆく。この対比に感じた事のない「恐怖」を感じてしまう。 ムシャバリスゥーッゴホゴホズグゴゴゴ。。。。 もはや中盤からは周囲は気にならないほどに入り込んでしまっている。 これは「観た」ではなく「体験」だ。

  • アルフォンソ・キュアロン監督、相変わらずカメラワークがすごかったです。人間を普通に撮ってて、グルーっとカメラが人間の周りを回るかと思いきや、そのままワン・カットでヘルメットの中に入って、ヘルメットのガラスの内側から外を見るアングルになったりと、思わず「うぉー」っと言ってしまう。

文字通り未体験の映像。アトラクションのように観客を無重力の宇宙に引き込み体感させる。映画館で観てほしい作品を挙げるなら間違いなく今はこれ。サンドラ・ブロックも特筆もの。「スピード」を思い返すと感慨深し。

パシフィック・リム

  • 観たひと1354
  • 平均評価点81.1点(861人)
  • 相棒だった兄を戦闘で亡くした男と幼い頃両親を怪獣に殺された日本女性がコンビを組んで怪獣との最終決戦に挑む、というお話しになりますが、各国で違うタイプのロボットを建造していて、それぞれに特徴があるのが面白く、描写の細かいところまでこだわりが感じられるのもなんか嬉しくなってしまいますね。そしてエンドタイトルの献辞を観て、この人は本物だと思いましたね。

  • 怪獣映画というよりは、ロボット映画なのでイェガー側からの描き方が多いが、イェガーVS怪獣のバトルシーンは、怪獣映画で育った年代としては、その映像を見ているだけで、単純に「カッコいい!」と胸がワクワクしてくる。これは、怪獣映画オタクのデル・トロ監督が自分もワクワクするような映像を見たいという単純な動機から始まっているからのような気がする。このオタク度は、ウォシャウスキー兄弟(今は姉弟)を超えたか!

  • 最高のエンターテイメント作品でした。 KAIJUが世界を攻める。それに立ち向かう人類、という構図がベタでいい! あのイェーガーもカッコいい!2人乗り、シンクロ、ソード!とか、もうベタでいいです(笑) 世界の脅威に立ち向かうヒーローたち、それを支える人々、ドラマが多くて、あっという間に時間がすぎた。

人類を脅かす怪獣に、迎え撃つ鋼鉄の巨人。子供時代に夢中になったモチーフをハリウッドが本気で映像化したことの驚きと言ったら。童心に帰るが、帰ってこれない危険性高し。日本人にこの映画を作って欲しかったです。

  • 観たひと414
  • 平均評価点80.5点(264人)
  • ※本作においては、第一部と第二部合計の平均評点・観たひとの数を表示しています。

偽りなき者

  • 観たひと242
  • 平均評価点80.3点(164人)

ジャンゴ 繋がれざる者

  • 観たひと1270
  • 平均評価点80.2点(860人)

王になった男

  • 観たひと174
  • 平均評価点80.1点(122人)

シュガー・ラッシュ

  • 観たひと738
  • 平均評価点79.7点(463人)

嘆きのピエタ

  • 観たひと328
  • 平均評価点79.5点(236人)

ウォールフラワー

  • 観たひと182
  • 平均評価点79.2点(126人)