コルカタの刑務所から脱獄したタミル人の詐欺師で泥棒の“カッティ(刃物)”ことカディル。彼はひとまずチェンナイに逃げ、そこからバンコクへの高跳びを図るが、空港で出会った女性アンキタに一目惚れして出国を中止。その夜、街路を歩いていた彼の目の前で突然、銃撃事件が起きる。カディルは撃たれた男の元に駆け寄るが、その負傷者は自分と見た目が瓜二つだった。ここで悪知恵を働かせたカディルは、 “ジーヴァ”という名のその男を自分の身代わりにして、追手に捕まえさせる。晴れて自由の身となったカディルだったが、ジーヴァが取り組んでいた地方の農民が直面する問題を知ると、その心に変化が芽生える。そして、ジーヴァの活動を引き継ぎ、農民たちの先頭に立ち、多国籍企業のトップと対決するが……。