ジークフリート王子(ポール・マルク)の誕生日を祝う宴の準備が進められている。王子はこの日に花嫁を選ばなければならない。理想の愛を夢見ている王子は現実を忘れようとするが、家庭教師のヴォルフガング(パブロ・レガサ)は王子の務めを思い起こさせ、現実に引き戻そうとしている。夢に憩いを求めて物思いにふける王子は、悪魔ロットバルト(パブロ・レガサ)の魔力で白鳥の姿に変えられてしまったオデット姫(パク・セウン)に出会う。真実の愛だけがこの魔法を解くことができると身の上を語るオデット。そんな彼女に心を奪われた王子は、オデットだけを永遠に愛することを誓い、誕生日の祝宴に彼女を招く。ところが、誕生日の舞踏会に現れたのはロットバルトと、オデットにそっくりな彼の娘オディール(パク・セウン)だった。王子はオディールの中に愛するオデットの姿を見て、彼女に結婚を誓い、オデットを永遠に失うことになってしまう……。