僕のなかのブラウニー

震災で心の傷を負った小学生の少年とその父親の姿を綴るヒューマンドラマ。津波で妹を失った11歳の森本和樹は、父・葉介と新しい生活を始めるが周囲に馴染めずにいた。そんななか、和樹は“ブラウニー”という妖精が妹を連れ去ったと信じ、その妖精を探し始める。出演は「法廷遊戯」の平野絢規、、お笑い芸人であり、多くのTVドラマ・映画でも活躍するアキラ100％。「明日の記憶」で第30回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した三浦有為子によるオリジナル脚本を、本作が長編デビューとなる相馬雄太監督が映画化。

数年前、津波で妹を失った11歳の小学五年生・森本和樹（平野絢規）。ラーメン店を経営する父・葉介（アキラ100％）と共に新天地で生活を始めるが、周囲にうまく馴染めずにいた。そんななか、妖精“ブラウニー”のことを知った和樹は、「妹は死んだのではなくブラウニーに連れ去られた」と信じ、妖精を探し始める。和樹の担任教師からそのことを知らされた葉介は息子を心配するが、和樹を気にかける同級生・和泉東子（山木彩華）は、翻訳家の親族・和泉大輔（田口淳之介）と共に和樹のブラウニー探しを手伝うのだった。やがて、和樹の同級生でヤングケアラーの高田聡太（平野翔大）の嘘をきっかけに、ブラウニー探しの旅へと出発する和樹。そんな彼の後を追う東子と聡太、そして不登校児の小野原雅人（天海塁）。旅の果て、彼らは非情な現実に辿り着くが、大輔が言ったある言葉をきっかけに和樹は変わり始める。その変化は周囲にも影響を与え、そして小さな奇跡が生まれる……。