MR. JIMMY ミスター・ジミー　レッドツェッペリンに全てを捧げた男

1968年に結成されたイギリスのロックバンド、レッド・ツェッペリン。そのレジェンドギタリストであるジミー・ペイジに憧れ、ペイジになりきる事をライフワークとし、ついには本家からも認められた日本人ギタリスト、ジミー桜井の活動に密着したドキュメンタリー。監督は本作が長編デビューとなるピーター・マイケル・ダウド。

雪に閉ざされた新潟県十日町。レッド・ツェッペリンのレコードに初めて出会った高校生の桜井昭夫は、自室に駆け込み、自分だけの世界に没入していた……。やがて、東京に移り住んだ昭夫は、昼は着物のセールスマンとして働き、夜はレッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジのテクニックと人格を身につけた“Mr. Jimmy”ジミー・桜井となった。そして35年間、東京の小さなクラブでツェッペリンのビンテージ・コンサートを一音一音再現してきた昭夫。ギタープレイは勿論の事、アクション、衣装、機材、その全てを完璧に再現し“リバイバル”する。そんなある夜、ジミー・ペイジ本人が演奏会場に現れ、その日から昭夫の人生は転がり出す。ペイジ氏の喝采に触発された昭夫は、サラリーマンとしての仕事を辞め、家族を置いてロサンゼルスに移住。コピーバンド“Led Zepagain”に加入し、怒涛のライブ活動を開始する。だが、バンドメンバーとの方向性の違いで衝突、彼が思い描いた理想のアメリカと現実が交錯する……。