長年依存症に苦しんできた俳優のアンソニー・ミラー(ラッセル・クロウ)は、ある日、悪魔祓いをテーマにした新作ホラーの主演を引き受けることに。彼は今回の映画で成功し、自身のキャリア、そして亡き妻との間の娘リー(ライアン・シンプキンス)との親子関係を取り戻そうと意気込んでいた。だが、彼に主演の神父役の話が舞い込んできたのは、当初演じる予定だった俳優が撮影現場で不可解な死を遂げていたためであった。撮影が進むなか、次第に様子がおかしくなってゆくアンソニー。さらに、彼が隠し持つ信仰にまつわる少年期の暗い秘密を知った監督は、過去のトラウマと向き合うようアンソニーに強制するのだった。心身ともに追い詰められてゆく父の様子を心配するリーは彼に寄り添おうとするが、事態は人智の及ばぬ現象と共に地獄と化し、ついには《邪悪なるもの》が姿を現す……。