若手アーティストのキイズ(ロス・パトリッジ)は、ホームレスの老人から鏡をもらって以来、奇妙な夢に悩まされていた。それは決まって見知らぬ家族が食卓について食事をしている場面だった。キイズが食卓に近づくと彼らは脅えたように振り返る。夢はいつもそこで終わりだった。同じアパートに住むアーティスト仲間のスーキー(ジュリア・ニクソン・ソウル)は、キイズの鏡に興味を持ち、自室に置いてみた。すると、スーキーの恋人は鏡の前で幻覚にとらわれ自殺してしまうのだった。また、スーキー自身も何かに操られるように首吊り自殺を図る。何かが鏡に潜んでいると感じたキイズは、老人の死をきっかけに、老人と自分自身の過去における関係を探り出す。驚いたことに、老人はキイズの父親であった。鏡を使って悪霊と交信することが出来た父は、過去に食事中の一家を惨殺し、精神病院に入院していたことがあった。いつも見る悪夢はその惨劇の断片だった。父親から悪霊と交信する能力を遺伝的に受け継いでいると知ったキイズは、自分自身もいつしか鏡を通して狂気の世界に入り込んでしまうのではないかと脅えていた。反面、鏡の魔力に憑かれたように、過去の惨劇の場面を自分の芸術作品として再生していた。展示会の日、キイズは鏡の中の悪霊(父親)に操られるように友人たちを狙撃しようとするが、間一髪のところで恋人の声に覚醒し鏡を撃つ。鏡は粉々に砕け、キイズは悪夢から解放される。