海軍将校トム・ファレル(ケヴィン・コスナー)は、国防長官デイヴィッド・ブライス(ジーン・ハックマン)の秘書である友人、スコット・プリチャード(ウィル・パットン)の招きで長官の就任舞踏会に出かけた。そして会場で美しい女性スーザン・アットウェル(ショーン・ヤング)と出逢い、恋に落ちる。フィリピンで勇敢に任務を果たしたファレルは、英雄として新聞に載る。数日後、ワシントンに戻ったファレルは、記事を見たブライスの直属のスタッフとなる。スーザンとの再会。が、スーザンにはファレルと会う以前から愛人がいた。それはブライスだった。ある週末、ファレルとスーザンはドライヴに出かけた。愛を確かめ合う2人。スーザンの部屋に帰った2人は、突然、ブライスの訪問を受ける。スーザンとの押問答の末、ファレルは窓から外へ。ブライスは、ファレルの影に気付いた。嫉妬に狂ったブライスは、スーザンを2階から突き落とす。混乱するブライスは、プリチャードに助けを求めた。プリチャードは、スーザンはもう1人の恋人に殺された、その男はソ連のスパイで、国家安全のため48時間以内に抹殺、という筋書きを考え出す。翌朝、ブライスとプリチャードは犯人の調査をファレルに依頼した。スーザンの死を知るファレル。ブライスとスーザンの接点になる材料は消された。スーザンの部屋で発見された不鮮明なファレルの写真も、重要証拠として提出された。ファレルを狙って巨大な組織が動き出したのだ。ファレルは、作業の指揮者で友人のサムに身の潔白を告白。作業を遅らせた。サムから真相を聞いたプリチャードは、サムを射殺した。追いつめられたファレルは、宝石箱のデータをブライスに突きつけた。背後には、プリチャード、3人の男のそれぞれの思惑がからみ合う。が、海軍少佐トム・ファレル--彼には、大きな秘密が隠されていた。ファレルは、実際にソ連側のスパイだったのだ。新たな任務を命じられて部屋を出るファレルの顔に複雑な表情が浮かんだ。