十九世紀末の空想科学小説家ジュール・ヴェルヌの小説「国旗の表」の映画化。ヴェルヌの初版本に使われた銅版画挿絵のアイデァを画面に生かし、アニメーションとライヴ・アクションを併用した特異な作品である。監督はカレル・ゼマン。脚本をゼマンとフランチェセック・ハルビンが共同で書き、撮影はイリー・タルンティック。音楽をズデニェク・リシュカ、特殊美術をズデニェク・オストラチル、ジョセフ・ゼーマンが担当している。出演者はラボル・トコス、アールノヒト・ナブラチール、ヤーナ・ザトロウカロバ等。日本語版解説は徳川夢声、声の出演は劇団四季。2022年の特集企画「チェコ・ファンタジー・ゼマン!」で上映。2024年、再び「チェコ・ファンタジー・ゼマン!2024」(11月16~29日、新宿K's cinema)にても上映。