ぺニー(スーザン・ストラスバーグ)の母は十年前に離婚して以来、ペニーを連れてイタリアで暮していたが死亡したので、南仏ニースに住む父に会うためにペニーはニース飛行場についた。ペニーは落馬のために下半身不随の身になっていた。急用で父はどこかへ行き、若いロバート(ロナルド・ルイス)と云う運転手に迎えられた。父の家には後妻のジェーン(アン・トッド)がいた。その夜中、風の音に目を覚ましたペニーは、庭の離れの窓にゆらめいている灯影を見つけ、車椅子で行ってドアを開けた。鳥や獣の剥製に囲まれた椅子の上で、父が目を見開いて死んでいた。悲鳴をあげて逃げ出したペニーは、庭のプールに椅子ごと落ちてしまった。ジェラール医師(クリストファー・リー)、ジェーン、ロバートに囲まれたベットの中で気がついたペニーの話は幻覚だと云われた。事実、何ごとも起っている様子はなかった。翌日ペニーは、父からの電話に出て「パパだ、出迎えに行けなくて悪かった。二日たったら帰る」と云う声を聞き、訳がわからなくなった。ロバートの運転でジェーンが出かけて行った夜、ペニーは車庫に父が乗っていた筈の車があるのを発見し、父の居間からピアノの音を聞いた。帰って来たジェーンとロバートは、やはり信じようとせず、ジェラール医師は幻覚が続くと狂人になるかも知れないと云った。その夜ペニーは自分の部屋で椅子に腰をかけている父の死体を見た。ジェーンとロバートがかけつけたが、ロバートは死体のあった椅子がぬれているのを見て不審に思った。ジェーンが去った後、ペニーはロバートに父が死んだら遺産は自分がもらい、ジェーンには一定の基金の利子しか行かない。自分が死ぬか、狂人になればジェーンが全財産を受けることになるので、ジェーンとジェラール医師が父を殺したのではないかと語った。ペニーの疑惑と恐怖は更に高まって行った。--以後の物語は製作者と配給会社の要請により伏せます。