人生のなにげない流れの断片を描いたイギリスの少女作家シェラ・デラニーの戯曲「蜜の味」の映画化。脚色はデラニーと「土曜の夜と日曜の朝」のトニー・リチャードソンが担当し、リチャードソンが監督した。撮影は「狂っちゃいねえぜ」のウォルター・ラサリー、音楽はジョン・アディソン。出演者は無名の少女リタ・トゥシンハム、ドラ・ブライアン、舞台のマレー・メルヴィン、ロバート・スティーブンスなど。この映画は六一年度英国アカデミー最優秀映画賞、脚色者のシェラ・デラニーとトニー・リチャードソンは脚本賞、ドラ・ブライアンは主演女優賞、リタ・トゥシンハムは新人賞を、またカンヌ映画祭でリタ・トゥシンハムとマレー・メルヴィンは俳優賞を獲得した。その他、六二年度アメリカ映画監督組合賞、ニューヨーク・タイムス・ベストテン入選、米ゴールデン・グローブ賞などを受賞した。製作は前記リチャードソン。