「5時から7時までのクレオ」のアニエス・ヴァルダがシナリオを書き、台詞を添え、自ら監督した日常的なドラマの中に『幸福』の正体を鋭く追求しようとしたもの。撮影はジャン・ラビエとクロード・ボーソレイユが担当、音楽はW・A・モーツァルトのものを使っている。出演はテレビスターのジャン・クロード・ドルオーその妻クレール・ドルオーは全くの素人。「ダンケルク」のマリー・フランス・ボワイエ、ほかにサンドリーヌ・ドルオー、オリヴィエ・ドルオーなど。製作は「シェルブールの雨傘」のマグ・ボダール。六五年度ルイ・デリュック賞、ベルリン映画祭審査員特別賞を受賞している。特集『ドゥミとヴァルダ、幸福についての5つの物語』にて2017年7月22日より再上映(配給:ザジフィルムズ)。