「にんじん」「商船テナシチー」「白き処女地」と同じくジュリアン・デュヴィヴィエの監督作品で、ピエール・マッコルランの小説に基づき、デュヴィヴィエ自身が「外人部隊(1933)」「ミモザ館」のシャルル・スパークと協力して脚本を書き卸した。主役は「白き処女地」「上から下まで」のジャン・ギャバンと「最後の戦闘機」「戦いの前夜」のアナベラとで、「白き処女地」のロベール・ル・ヴィギャンが重要な役を勤めて助演する。その他の出演者は「巴里祭」「最後の億万長者」のレイモン・エーモス、「最後の戦い」「栄光の道」のピエール・ルノワール、「上から下まで」のマルゴ・リオン、コメディー・フランセーズ座のシャルル・グランヴァル、「巴里の屋根の下」のガストン・モド、レーヌ・ポーレエ、助監督のカストロ・ブランコ等である。キャメラは「白き処女地」「戦いの前夜」のジュール・クリュージェ、が主として当たり、音楽は「商船テナシチー」「白き処女地」のジャン・ヴィーネとローラン・マニュエルとが担当した。スペイン領モロッコに出張撮影し、スペイン外国人部隊の援助を得て撮影された映画である。