ロザリー(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)はアーカンソー州スタットガードに、夫のレイ(ブラッド・デイヴィス)と7人の子供と暮らしている。複葉機でライス・フィールドに農薬を散布することが仕事のレイとは、彼が昔ロザリーの故郷ドイツのバイエルン北部バート・テルツに駐在していた頃、出会い、恋におちたのだった。彼女は浪費癖のある家族に囲まれて、一見やりくり上手に見えた。しかしロザリー自身、物質的欲望をコントロールできない張本人だった。37枚のクレジット・カードを使って法の網スレスレの生活を送っている彼女の心の慰めは、教会での神父(ジャッジ・ラインホルド)へのざんげだった。純真なクリスチャンである彼女は、告白することで自分の罪が浄化されると思い込んでいる。そんなロザリーの生活に、ある日パソコンが加わった。そして彼女は、町を再開発しようと計画している製鉄所のパソコン・ネットワークに割り込んで大量の金を横領し、町を救ったと思い込むのだった。