一九四四年十月、第二次大戦下のロンドン、ハマースミス地区。脱走した米陸軍のGIで“シカゴ・ジョー”と呼ばれるギャング、リッキー・ジョーンズ(キーファー・サザーランド)はカフェで偶然知り合ったハリウッドを夢見るショーガール、ジョージナ・グレイソン(エミリー・ロイド)とともに、刺激を求め、夜の街で盗みを繰り返すようになる。そんなリッキーの夜の顔を知らない地元の純真な娘ジョイス(パッツィ・ケンジット)は彼との結婚を夢み、またリッキーもそんな彼女に安らぎを覚えているのだった。が、そんなリッキーの二面性をジョージナは臆病だとののしり、彼を籠絡したあげくに、ついには殺人を犯させるまでにエスカレートする。事の重大さに愕然としたリッキーは何とかジョイスのもとへ向かおうとするが、既に警察の手が伸び、リッキーとジョージナの危険な6日間はついに終わりを告げた。