北京の胡同(フートン)。イエ・トンは小さい時から作曲家の父についてヴァイオリンを習い、いつも衛苹、衛東の姉弟について遅萱、雷兵らと一緒に駆け回っていた。ある時、5人の子供たちは父が隠し持っていた歌を聞いた。ビートルズの『ヘイ・ジュード』だった。彼らはこの歌に魅せられた。しかし時は文革の時代、このテープを持っていたことで、父は批判を受けて一家は広東に引っ越すことになった。イエ・トン(孔琳)は北京の医学院に合格し、故郷に戻ってきた。ある日、学校で交歓会が開かれ、イエ・トンはそこで聞いたロック、そしてヴォーカリスト彭威(耿楽)に魅かれた。彼女は遅萱(謝昆)の協力を得て彼らのために、胡同近くに練習場を見つけた。彭威と衛東は中学の同級生だったが、練習場の音の苦情で2人は対立した。一触即発の時、雷兵は政治犯として逃走中の雷兵(扈強)が現われ、警察官の衛東は彼を追うが、すんでのところで逃がしてしまう。授業が苦痛だったイエ・トンは、いつも彭威と一緒だったが、一方で、衛東から思いを告げられる。そんな折、彭威たちが練習に使っている倉庫が火事に遭う。疲れたイエ・トンはしばらくこの地を離れようとする。その時彼女を追ってきた彭威に心の安らぎを覚えるが、彼には前から一緒に暮らしていた女がいた。彼女の心が揺らいでいた頃、衛東が雷兵を追いつめて、乱闘の末、雷兵が事故死してしまった。退学を決意したイエ・トンは、傷ついた衛東を見舞い、病院から連れ出し、イエ・トンが昔住んだ家で2人は結ばれる。しかしその夜、たむろしていたごろつきを注意したことから衛東は袋叩きに合い、半ば植物人間のようになってしまった。一方、彭威は金に困りバンドを解散、イエ・トンに別れを告げ、ただひとりで南へ向かった。イエ・トンはこの街を去る決心をし、医学院の創立記念の日、彭威のバンドで練習した歌を熱唱するのだった。