ナチス党大会の記録映画「意思の勝利」、ベルリン・オリンピックの記録映画「民族の祭典 オリンピア第1部」「美の祭典 オリンピア第2部」の監督として知られる女性映像作家レニ・リーフェンシュタールの足跡を追う長編ドキュメンタリー。脚本・監督はレイ・ミューラー。製作はハンス・ユルゲン・パニッツ、ジャック・ドゥ・クレルク、ディミトリ・ドゥ・クレルク、撮影はワルター・A・フランケ、ミシェル・ボードゥル、ユルゲン・マルティン、音楽はウルリッヒ・バースゼンゲ、ヴォルフガンク・ノイマンのそれぞれ共同。本作品では主にリーフェンシュタールのインタビューと作品の抜粋により、彼女のキャリアをほぼ年代順に追っている。抜粋のなかには彼女が年代に発表した写真集『ヌバ』の映画版など貴重な未公開映像も多数含まれる。また撮影の準備中にもカメラを回しつづけ、正規のインタビュー用カメラの前で悠然と微笑んで語るレニの一方で、演出方針や質問の内容を巡って監督と激しく衝突するレニの姿も見せ、人間レニ・リーフェンシュタールの実像を浮かび上がらせている。キネマ旬報外国映画ベストテン第8位。2019年1月19日よりアップリンク渋谷にて再上映。