ケイコは一年ほど前、女子大を卒業し、家族のもとを離れ社会人として自由な生活をエンジョイしていた。しかし、最近は、ボーイフレンドもなく、オフィスとアパートの往復だけの生活に、焦りと孤独、そして、沈んでいく自分を感じていた。そんなある日、喫茶店で、理想に近い男性・勝に出会う。彼女は全愛情を彼にそそぎ、幸福の絶頂にいた。しかし、暫くして、彼女は、多くを語らない彼に、自分はセックスの対象でしかなかったことを感じ、二人の関係は終りを迎えた。そんなとき、彼女の前に、一人の優しい男が現われる。しかし、今の彼女には友情以上のものを感じることが出来ない。そして、失意のどん底で親しい女友達・カズヨと生活を始めた。彼女は男性に求めていたすべてのものを友から与えてもらい、幸福な毎日を送っていた。だが、そんな夢のような生活も、家族たちの力で現実に引き戻され、彼女のもとを去らねばならなくなった。彼女は、自由について、自問しながら生きていく。