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化石の森(1973)

  • かせきのもり
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  • 平均評点

    61.3点(47人)

  • 観たひと

    72

  • 観たいひと

    6

  • レビューの数

    3

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1973
公開年月日 1973/9/1
上映時間 118分
製作会社 東京映画
配給 東宝
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督篠田正浩 
脚本山田信夫 
原作石原慎太郎 
製作貝山知弘 
撮影岡崎宏三 
美術粟津潔 
音楽武満徹 
録音西崎英雄 
照明榊原庸介 
編集山地早智子 
助監督奥村正彦 
スチル中尾孝 

キャスト

出演萩原健一 緋本治夫
二宮さよ子 井沢英子
八木昌子 塩見菊江
杉村春子 多津子
田中明夫 馬場良吉
浜田寅彦 宮地教授
水島弘 高野教授
岩下志麻 緋本恭子
堀内正美 緋本宏夫
日下武史 塩見雄二
亀田秀紀 塩見和彦
坂上和子 良子
岸田森 
龍岡晋 どてらの男
桂木美加 マニキュア師
川口節子 マニキュア師
佐々木槙子 看護婦
前原久影 医局員
山本聡 ウエイター
木下陽夫 学生
細井利雄 警官
石矢博 ホテル・ボーイ
勝部義夫 商社マン

解説

現代の青春と、母と子の血の問題をとりあげながら、人間の心の中の神と獣性を追求する。原作は石原慎太郎の同名小説。脚本は「陽は沈み陽は昇る」の山田信夫、監督は「札幌オリンピック」の篠田正浩、撮影は「無宿人御子神の丈吉 黄昏に閃光が飛んだ」の岡崎宏三がそれぞれ担当。

あらすじ

緋本治夫25歳。大都会のある大学病院で病理学を専攻しているインターンである。病院では、塩見菊江の一人息子、和彦の脳手術を、宮地教授が行おうとしていた。治夫は、この医学の権威を背負っているような尊大な宮地に対して憤りを覚えていた。ある日、治夫は高校で同級だった井沢英子と再会した。英子は都心の地下街にある高級理髪店でマニキュア・ガールをしている。治夫はその店のマスターが英子と関係があるのを感じ、英子をマスターから奪う決心をした。夜、二人は酒を飲み、英子のアパートで抱きあった。治夫は、英子の成熟しきった肉体に陶酔し、昂まりゆく行為の中で、眠っていた獣性が目覚めてきた……。一方、治夫の母・多津子は郊外のモテルで働いていた。彼女は長年にわたる放浪のすえ、長男である治夫との生活を願っていた。しかし、治夫は七年前、多津子の姦通の現場を見て以来、親子の縁は切ったつもりだった。マスターを殺したい程憎んでいる、と言う英子に治夫は「憎い奴は殺すまで憎め」と言い放つ。やがて、英子は治夫の言う通り、毒薬をマスターの瓜にしみ込ませ殺してしまった。二人は完全犯罪に酔った。だが、その陶酔が去った後、二人の間に亀裂ができはじめた。英子が女房気取りになり始めたのである。治夫は英子から逃れるように、子供のことから親しくなった菊江に接近していった。だが、嫉妬した菊江の夫・雄二は英子に、全てをバラしてしまった。治夫が自分から離れたことを知った英子は、多津子にマスター殺しを打ち明けた。さらに、警察にも知らせようとした。多津子は、そんな英子に優しくふるまいながら、英子を毒殺した。そして、多津子は治夫に、英子を殺したと告げた。なぜ? と問いかける治夫に、多津子は、これで自分も息子と同罪になれた、と答えるのだった……。

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