ラジウムの発見者たるキューリー夫人の伝記は、夫人の娘イヴ・キューリーによって出版され、既に我国にも邦訳があるが、この映画はその伝記に基づいてポール・オスボーンとポール・H・ラモウの2人が脚色し、マーヴィン・ルローイが監督に当たったものである。主役は未紹介の「ミニヴァー夫人」「さよならチップスさん」「泥中の花」等に主演したグリア・ガースン、「ミニヴァー夫人」「泥中の花」等に主演したウオルター・ビジョンで、ラジオから映画入りをしたロバート・ウォーカーが初主演するほかアルバート・バッサーマン、C・オープリー・スミス、ヴィクター・フランサン等のヴェテラン及び、最近M・G・M映画で、名子役として売出しているマーガレット・オブライエンが出演する。珍らしいことには「さよならチップスさん」「失はれた地平線」等の著者たるジェームズ・ヒルトンが映画中で説明をする。カメラは老練ジョセフ・ルッテンバーグ。