ニューヨーク市警の殺人課刑事ジム(ロバート・ライアン)は、職務に忠実なあまりそのハードな捜査方法で、署内でも孤立した存在だった。そんなある日、上司のブラウリー警部(エド・ベグリー)からニューヨーク郊外の山中の静かな町で起きた少女殺害事件への協力を言い渡されたジムは、その体のいい厄介払いに失望しつつ、ニュージャージーの山の中の町へと向かった。ジムは殺された少女の父親ブレント(ワード・ボンド)とともに、容疑者の少年の姉が住んでいる一軒家へ向かう。メリー(アイダ・ルピノ)というその盲目の娘を一目見たジムは、彼女のかもし出す孤独な淋しい影に心惹かれるものがあった。翌朝、地下室に隠れている弟に食料を届けに行くメリーは彼を説得しようと務めるが、ジムの尾行に気づいた弟は山に逃げた。そしてジムとブレントに追いつめられた彼は、山頂から転落し即死してしまう。1人家に残されるメリー。彼女の視力が手術によって回復することを知ったジムは、温かな愛の手をメリーに差しのべるのだった。