男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

看護婦の日記

  • かんごふのにっき
  • ----
  • ----


  • 平均評点

    53.8点(11人)

  • 観たひと

    15

  • 観たいひと

    3

  • レビューの数

    3

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1947
公開年月日 1947/7/1
上映時間 76分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督吉村廉 
脚色八木沢武孝 
原作太宰治 
企画中代冨士男 
撮影峰重義 
美術今井高一 
録音橋本国雄 
照明中川末次郎 

キャスト

出演折原啓子 竹中静子(竹さん)
関千恵子 三浦正子(マア坊)
小林桂樹 小柴利助(ひばり)
平井岐代子 
徳川夢声 大月
杉狂児 木下(かっぽれ)
見明凡太郎 田島場長
小原利之 須川(固パン)
奈良光枝 
花布辰男 西脇(つくし)
泉静治 押山(青大将)
千明明子 牧田(孔雀)

解説

太宰治の原作『パンドラの匣』より「踊子物語」の八木沢武孝が脚色、吉村廉が久方振りにメガホンをとる作品で、キャメラは「花咲く家族」の峰重義が当る。抜擢された関千恵子は昨秋応募したニュー・フェイスで本年度研究所第一期卒業生である。なおコロムビアの奈良光枝も特別出演する。

あらすじ

新緑にもえた初夏の高原にくっきりと浮ぶ純白の高原療養所、「健康道場」では院長のことを場長、医者は指導員、看護婦は助手、患者は塾生と呼ぶ。そして彼等は決して相手のことを本名では呼ばない、ひばりとかかっぽれ、孔雀、ラジオ、固パン等とあだ名で呼んでいる。初めての人はちょっと面食らうが、この位で目をまわしてはいけない。彼等の挨拶を聞いてみたまえ。「やっとるか!」「やっとるぞ」「頑張れよ」「よオしきた」という調子。だから病室は常に明るく晴れやかである。ここでは年齢の差別も階級差もない。彼等に言わせればつまり「一視同仁」という。しかし人間の集いに間違いはなく、助手たちが心を惹かれて行く一人の素晴らしい若い患者がいる。彼は音楽学校の学生でひばりと呼ばれる小柴利助である。まづ婦長格の竹さんが彼に心を焦がしているのだ。しかし助手の中でも一番若いマア坊がやはりひばりに一生懸命になっている。それを知っている竹さんは苦しむが、竹さんの性格はあまりにも美しく、あまりにも優しく、あまりにも弱々しく、結局、マア坊とひばりの仲を育ててゆくのだった。竹さんは内々にマア坊の心を固めさせ、そしてひばりと結ばせ、自分は気が乗らないままに場長の所へ嫁いで行く。ひばりとマア坊の恋もたくましく育った頃、ひばりの病気も順調に癒えやがて白亜の巣を飛び立つ日も近いであろう。

関連するキネマ旬報の記事