ユージン・マートン(ラルフ・マッチオ)は、音楽学校でクラシックを専攻している若者だ。バツグンのテクニックを誇る優等生だが、教授たちを心配させることがあった。ユージンはブルースになみなみならぬ興味をもっており、ブルース・ギタリストになることを夢みているのだった。彼にとってのヒーローは、伝説のギタリスト、ロバート・ジョンソンだ。1930年代に活躍し、27歳の若さで死んだジョンソンには、未録音の曲が残されていた。それを捜し出そうとするユージン。そのために、彼には助けが必要だった。彼が師として目を付けたのが、ウィリー・ブラウン(ジョン・セネカ)だ。ミシシッピーが生んだ最高のブルース・シンガーで、ハーモニカの天才奏者と呼ばれた男だ。今は施設にいるウィリーを訪ねるユージン。ユージンは、誰にも会おうとしないウィリーに近づくために、施設の掃除係として、入り込んだ。初めは口もきこうとしなかったが、ユージンのギターを聞くうちに心を開き出すウィリー。ユージンはミシシッピーにあるクロスロードに連れていってと彼に頼んだ。クロスロードとは大望を抱く若きミュージシャンが、ここで悪魔と自分の魂と取り引きし、引きかえに名声を得るという伝説がある場所だった。こうしてユージンとウィリーはミシシッピーへと旅だった。途中、彼らは家出してきた少女フランセス(ジエイミー・ガーツ)にあった。共に旅をするうちにユージンは、フランセスに惹かれていった。クロスロードにむかっての3人の旅は続く。そんな中で、次第にウィリーはユージンの実力を認めていった。一方、フランセスが、ある日、姿を消した。悲しむユージンだったが、ウィリーとともに再び旅をつづける。ついに念願のクロスロードに辿り着く2人。夜、ギター・コンテストがひらかれ、出場を決意するユージン。昔の回想に耽るウィリー。こうしてユージンの青春を賭けたコンテストが始まった。彼は見事に優勝するのだった。