男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

月よりの使者(1949)

  • つきよりのししゃ
  • ----
  • ----


  • 平均評点

    46.3点(3人)

  • 観たひと

    5

  • 観たいひと

    1

  • レビューの数

    2

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1949
公開年月日 1949/2/1
上映時間 86分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督加戸敏 
脚本八田尚之 
原作久米正雄 
企画清水龍之介 
制作補平尾善夫 
撮影武田千吉郎 
美術角井平吉 
音楽飯田信夫 
録音大角正夫 
照明加藤庄之丞 

キャスト

出演上原謙 弘田進
花柳小菊 野々口道子
喜多川千鶴 前島弓子
相馬千恵子 弘田晴子
菅井一郎 戸塚平介
伊達三郎 橋田哲二
小柴幹治 池内副院長
大伴千春 柏木看護婦長
高原朝子 チビさん
藤代鮎子 森美代子
早見栄子 北川君子
宮島久仁子 坂俊子
上野陽子 河原秋子
葛木香一 桜井博士
南部章三 松本博士
荒木忍 高木裁判長
上代勇吉 土屋弁護士
原聖四郎 古泉司法主任

解説

かつて無声映画時代に入江プロにおいて入江たか子、高田稔の主演によって製作された久米正雄原作の再映画化である。企画は「大島情話」につぐ清水龍之介、脚本は「虹を抱く処女」につぐ八田尚之、撮影は「千姫御殿(1948)」の武田千吉郎で、監督は「ぜったい愛して」につぐ新人加戸敏の第二回作品である。「夢よもういちど」につぐ上原謙「大島情話」につぐ花柳小菊「三十三の足跡」につぐ喜多川千鶴「天狗飛脚」につぐ相馬千恵子らが主演する。

あらすじ

高原の療養所である。患者戸塚、弘田、橋田などは「月よりの使者」とあだ名されるほど美しく気高い看護婦道子の献身的な看護の中に、静かに闘病生活を送っていた。近く退院して行く弘田が、ひそかに道子を愛していることを知った戸塚は、二人の為に一計を案じて白樺の林の中に、二人だけの時間を持たせた。弘田と道子は将来を固く誓ったが、そのころ弘田の病室に意外な待ち人が来ていた。それはかつて彼の許婚者であった弓子であった。封建的な親たちの一存から、一時許婚を解消したもののひたむきに弘田の愛を求めて五年間も待ち続けたという弓子の真情も知らず、弘田は弓子の来訪を迷惑気にけって、道子に対し「今夜十二時二十分駅まで来てくれ」と約束して病院を出た。迫る汽車の時間……そのころ、病院では橋田が死期を覚って多量の睡眠剤を飲んで、道子に手を取られながら死んで行った。かけつけた道子の眼の前に弘田の汽車は去って行った。そしてそれから幾とせ……生活の過労から病床に伏した道子は、保養を兼ねて湘南の別荘の派出看護婦として出張した。行った先の病人は今弘田と結婚している弓子であった。弓子は道子を知らなかった。道子に会った弘田は、当時の彼女の真情を初めて知り、長い心のわだかまりは一挙に解決したが、病床にあって、かつて夫の秘密の愛人が、道子であると覚った弓子は、二人の居ない部屋の中で、二人の新しい出発を祝しながら睡眠剤を服用して自らの生活を絶っていた。他殺か?自殺か?殺人容疑者として道子は裁きの庭に立ったが、遂に弓子が親友に贈ったフランス人形の縫い込みから遺書が発見されて、道子の疑いは晴れて、弘田と結ばれる。

関連するキネマ旬報の記事