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生きている画像

  • いきているがぞう
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  • 平均評点

    73.0点(22人)

  • 観たひと

    41

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    7

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1948
公開年月日 1948/10/12
上映時間 93分
製作会社 新東宝
配給 新東宝
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督千葉泰樹 
脚色八田尚之 
原作八田尚之 
製作武山政信 
撮影河崎喜久三 
美術下河原友雄 
音楽早坂文雄 
録音中井喜八郎 
助監督加戸野五郎 

キャスト

出演大河内傳次郎 瓢人先生
藤田進 田西麦太
花井蘭子 青貝美砂子
笠智衆 南原豊
江川宇禮雄 芒銀介
杉寛 鶴井長太郎
田中春男 鯉沼一風
河村黎吉 すし徳
清川虹子 お神さん

解説

「愛情診断書」の武山政信がプロデューサーとして「富士山頂(1948)」の脚色をした八太尚之が原作、脚色を引き受け「美しき豹」の千葉泰樹が「幸福への招待」に次ぐ新東宝第二作として監督する。主演は「富士山頂(1948)」「黒馬の団七」の大河内傳次郎に「富士山頂(1948)」の藤田進、「新馬鹿時代」「美しき豹」の花井蘭子「面影」の笠智衆の配役を得た異色作品。

あらすじ

時は--灘の生一本が一升二円也の昭和十四、五年のことである。洋画壇の大家、瓢人先生は奇行奇癖を持って六十年の年月を、ただ酒を好伴りょとして暮らしてきた。数十名の門下生は天才、鈍才多士済々である。田西麦太の絵は先生に認められずその秋の帝展に十四回目の落選を宣告された。麦太は悲観するよりも、モデルになってくれた青貝美砂子に対する済まない気持ちで胸が一杯だった。だが、彼女は「また来年よ」と麦太を励ますのだ。南原は俊才として特選画家となったが、なぜか彼は自己けん悪に陥入りデカタンになって不貞くされていた。彼は鈍才といわれる麦太が怖ろしいのである。ある時、瓢人先生がすし徳で常連と楽しく語り、家に帰ると田西麦太が待っていた。「青貝美砂子と結婚したいから仲人になってくれ」という。瓢人先生はじっと麦太を見つめていたが冷たく「女と一緒になるなら破門する」と答えた。麦太は奮激して「破門する先生はばかだ」といって飛び出した。だが瓢人先生は彼を見捨てなかった。親友の龍巻博士に無理に仲人を頼んで二人を夫婦にしてやった。一方、変わり者のすし徳の親父は何を思ったか、秋の帝展を目指し、瓢人まがいの絵を書き、酒を飲んでは家産を傾け、女房を困らせている。自棄になった南原は瓢人の絵を盗んでは遊とう三まいにふけり、やっと、愛の巣を得た田西は貧しいながらも生活を楽しんでいた。こんなふんいきの中で瓢人先生は相変わらずひょう逸な人生を続けていた。美砂子を画いていた麦田は彼女の顔が変わったことに気がついた。にんしんしたのだ。ところが、産後の肥立ちが悪く美砂子は麦太の手を握り「立派な画を……」といって死んで行った。瓢人先生は赤ン坊の産衣に画いてやった自筆の絵を見つめていたが、その眼に一條の涙が光った。だが、瓢人先生も、田西も、崇高な美砂子の死の表情を見逃さなかった。十五回目に入選した亡き美砂子の肖像しかも特選になった田西の絵の不思議な魅力の前に南原は泣きふせた。

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