都会の生活に疲れ、沖縄の小さな島・泡国島に里帰りした奈々子。陽気な島民や祖父母である恵達おじぃとナビィおばあに温かく迎えられ、奈々子の心は次第に癒されていった。だがしばらくすると、奈々子はナビィの様子がおかしいことに気づく。実は、60年前に引き裂かれた大恋愛の相手・サンラーが秘かに島に帰っていたのだ。それを知った島民は一大事とばかりに寄り集まり、占い師を使って、今度こそ駆け落ちすれば東金城家は崩壊すると脅す始末。奈々子もナビィのことが心配でならない。しかし、その日はやってくる。おじぃと奈々子を残し、サンラーの操る舟に乗って島を出ていくナビィ。幸せそうな彼女を見送った奈々子は、おじぃの元で暮らすことを決意する。奈々子はおじぃの連れてきた風来坊の福之助と結婚して、末永く東金城家を発展させるのであった。