移動遊園地のオーナー、フェリックス(フィリップ・トレトン)は、寂しげにたたずむローラ(シャルロット・ゲンスブール)に一目惚れする。2人が心を通い合わせるようになったある日、謎の男(アラン・バシュング)が遊園地に現われる。その影に怯えたローラは、フェリックスの前から姿を消してしまう。だがやがて、ローラは再びフェリックスの前に現われ、その夜、2人は初めて結ばれた。ローラは、自分には6歳になる娘がいて、クラブ歌手であるあの謎の男のせいで娘に会えないのだとフェリックスに告げる。そしてある夜、フェリックスは拳銃をふところにしのばせ、あの謎の男がステージで歌っているナイトクラブに現われた。彼を射殺することを妄想するフェリックスだったが、しかし実際は、拳銃に弾丸は入っていなかった。そこにローラも現われ、2人は外に出る。彼女は娘のことや名前のことなど、数々の嘘をついていたことを告白する。しかしフェリックスは、それでも彼女を愛していると言うのだった。