将来を嘱望された体操競技の選手だった女子大生の早苗。オリンピックへの夢に挫折して以来、何もかも投げやりになっていた彼女は、監督の小山内に騙されて、卒業後、小学生から中学生まで生徒数たった17人の竹富島の学校へ、一年間の臨時体育教師として赴任する。しかし、島の自然に魅せられ、生徒や島民たちとの絆を深めるようになった早苗は、地区長の金城の提案で発足された“竹富少年少女体操クラブ”の指導にあたるうちに人生のやり甲斐を見出し、いつしか反発し合っていた同僚の前田とも心打ち解け、体操の才能に恵まれた生徒・マルミを全日本ジュニア選手権出場へと導いていくのであった……。それから6年後。島に留まり前田と結婚した早苗は、今やすっかり竹富島の住人となっていた。