イメクラ嬢のさちこは外国のスパイが絡んだ発砲事件に巻き込まれ、額に流れ弾を受けてしまう。なぜか大事には至らずに済んださちこだったが、額に空いた穴にアイペンシルを差し込んでしまったことから猛烈な知識欲に目覚め、急速に天才的な頭脳の持ち主となってしまう。その過程で知りあった佐伯教授に見込まれ、さちこは彼の息子・守の家庭教師になった。だが、徐々にさちこの体は変調をきたしていた。感覚の伝わりが遅れて訪れるようになってしまったのだ。一方、さちこの額に流れ弾を撃ち込んでしまった男・キムはさちこの行方を追っていた。彼が手に入れようとしていた「大統領の指」がひょんなことからさちこの手に渡っていたからだった。さちこの部屋を探りだし、上がり込んでさちこが帰ってくるのを待つキムだったが、さちこはなかなか帰ってこなかった。さちこの部屋は汚かった。食べたら食べっぱなし、脱いだら脱ぎっぱなし。キチンとしたキムにはとても耐えきれず、部屋を片付けだしてしまう。甲斐甲斐しく部屋の掃除をし、さちこの写真を眺めているうちに、キムの心に微妙な変化が生まれてくる。