タイ東部の村。そこでは最強のムエタイ兵士の末裔たちが、王に献上する象を育てながら穏やかに暮らしていた。ある日、象を密猟しようと村に現れた動物密輸組織が2頭の象を奪い去る。家族同然に愛する象たちを取り戻すため、青年カーム(トニー・ジャー)は組織のアジトに乗り込むが、象たちはジョニーというベトナム人によってオーストラリアへ密輸されてしまった。カームは単身オーストラリアに向かい、ジョニーが経営するレストラン『トム・ヤム・クン』へ行く途中でなぜか警察から命を狙われるが、タイ人のマーク巡査に助けられる。カームはジョニーを探し出すが、町中から集まった彼の部下に阻まれて逃げられる。タイ人女性プラと出会い、彼女の世話になるカーム。一方、ジョニーは希少動物の密輸を資金源とするチャイニーズ・マフィアのマダム・ローズと接触する。マフィアを牛耳るため、ボスと警察本部長を手下に殺害させた彼女は、マーク巡査を犯人に仕立て、監禁する。さらに、二人の殺害を撮影したビデオを偶然手に入れてしまったプラも命を狙われる。プラから『トム・ヤム・クン』の秘密を聞いたカームはレストランに殴りこみ、希少動物を食材とするもう一つの“レストラン”の存在を知る。ジョニーとの壮絶な戦いの後、ついに象と再会したカームは、マーク巡査と共に郊外のタイ寺院へと逃げ込むが、そこへ追っ手が迫るのだった。