生来の女のような顔と声がイヤで、喧嘩ばかり繰り返して来た不良高校生の女蛮子(すけばんじ)こと、通称・スケバン。遂に通う高校をなくした彼は、父親・蛮角の無謀な提案で、女装して“儀亜留学園”に入学。そこでお嬢様女高生・市持子と仲良くなるのだが、そんなふたりの前に学園を陰で牛耳る“パンス党”の党首・カン子が割って入る。しかし、そのカン子が裸の魔女“全ス党”に大怪我を負わされてしまった。全ス党とは何者か? やがて、スケバンにも全ス党の魔手が迫る。実は、全ス党の正体は持子であった。スケバンが男であることを知っていた同性愛者の持子は、スケバンをカン子の手から取り戻し、ホルモン注射で女にして愛し合おうと企んでいたのだ。そうはさせじと、激闘の末に持子を倒したスケバン――だったが、ホルモン注射のお陰で乳房とペニスを併せ持つ体になったふたりは、その後、中途半端な肉体を乗り越え、崇高な愛で結ばれる。