小さな町工場で働く孤独な青年・ヨウジ(高橋一生)は、川向かいの工場に勤める女性・サチコ(河井青葉)に、ほのかな恋心を抱いていた。実はサチコもヨウジのことを気にしていて、2人は惹かれ合う。だが、サチコが実父に虐待を受けていた事実をヨウジに打ち明けた瞬間、何かが彼女に襲いかかった。それはヨウジがゴミ捨て場で発見し、こっそり自宅に持ち帰っていた謎の生命体だった。その生命体はヨウジの目の前でサチコをレイプし、彼女をモンスターに変貌させる。だが、彼女はヨウジを殺すことなく消え去ってしまった。あまりに衝撃的な出来事に、気を失ったヨウジ。意識を取り戻すと、そこには謎の男(手塚とおる)と、生命体に寄生されながら身体を切断することで、モンスター化を免れた彼の愛娘がいた。謎の生命体の正体について、男はヨウジに語り始める。ヤツらの生存目的は“共喰い”であり、そのためにヤツらは人間の身体に寄生し、“ネクロボーグ”と呼ばれるモンスターを生み出す。そして、胸元の銀色ドーム内に潜む“本体”が彼らの神経組織をコントロールする。それにより、自らの意思を持たないモンスターはどちらかが息絶えるまで、バトルを繰り広げるという。さらに男は生命体の培養実験をしており、ヨウジを愛娘の餌食にしようとしていた。突如、出現した生命体に襲われたヨウジは寄生され、サチコ同様、“ネクロボーグ”に変貌する。だが、彼はこれまで寄生された人間たちと違い、完全なネクロボーグになることはなかった。強大なパワーを持ったヨウジは男を殺害し、アジトを抜け出す。ネクロボーグ化したサチコの姿を見つけ出し、彼女へ想いを伝えようとするヨウジ。だが、サチコの記憶はヤツらに抹消されており、もはやバトル・モンスターでしかなかった。壮絶な闘いの末にヨウジはサチコを殺し、後を追うように倒れるのだった。