ある日、くじ引きの賞品でビデオカメラ&南仏カンヌでのバケーションを当てたミスター・ビーン(ローワン・アトキンソン)。高速列車で映画祭開催中のカンヌへ向かう道中、ロシアの映画監督エミール・ドヘスフスキー(カレル・ローデン)と知り合うが、ビーンのせいでエミールは途中の駅で置いてきぼりにされてしまう。車中でエミールの息子ステパンと一緒になったビーンは、後から来るはずのエミールを待つために途中下車する。しかし、後から来た列車は急行。エミールは2人を追い越してしまう。さらに、切符も財布もなくしたビーンはステパンとともに列車からつまみ出されてしまう。途方にくれた2人は、道行く人にでたらめなダンスを披露してカンヌまでのバス代を稼ぎだす。が、またもやビーンはバスの切符を紛失。ステパンとも離れ離れになってしまう。やむなく自転車、ヒッチハイクなどでカンヌを目指すものの、くたびれて途中の村で一休み。そこでビーンはカンヌ映画祭に向かう途中のアメリカ人映画監督、カーソン・クレイ(ウィレム・デフォー)と出会う。そして、クレイの作品に出演している女の子、サビーヌ(エマ・ドゥ・コーヌ)と一緒にカンヌへ向かうことに。途中でステパンとも再会し、3人は夜を徹して南へ車を飛ばす。ようやくカンヌに到着した一行だったが、先に到着したエミールがビーンを誘拐犯として警察に通報していたため名乗り出ることができない。ビーンとステパンはやむなくサビーヌの家族に変装して会場にもぐりこむ。ちょうど上映中だったクレイの新作“お芸術映画”にイタズラして、ビーンが撮影したビデオを上映してしまう。カンカンになって追いかけるクレイ。逃げるビーン。2人のせいで会場は大混乱に陥る……。