遥か遠い昔、予言と神々の時代。精霊が幅を利かせ、巨大なマンモスが大地を揺るがしていた。山奥で狩りをして暮らすヤガル族の村。若いハンター、デレー(スティーブン・ストレイト)は、村のリーダーだった父親が食料を探す旅に出たまま戻らなかったことから、“卑怯者の息子”として孤立していた。また彼は、幼い頃に“四本足の悪魔”と呼ばれる騎馬民族に襲われて村に逃げてきた、美しい少女エバレット(カミーラ・ベル)とは将来を誓い合う仲でもあった。あるとき、正体不明の男たちが村を襲い、大勢の人々をさらって行く。その中にはエバレットの姿もあった。デレーは彼女や連れ去られた人々を救うため、父の旧友だったティクティク(クリフ・カーティス)ら3人の仲間とともに追跡の旅に出る。しかし、彼らの行く手には数多くの危険が立ち塞がる。雪深い山、彼らを獲物として狙う恐ろしい鳥の群れ、森林の王者サーベルタイガー。そして彼らを苦しめる飢え、脱水、心の葛藤。困難を乗り越えて未知の土地に足を踏み入れてゆく中で、デレーは自分たちよりも進んだ文明を目にし、人類には果てしない可能性があることに気づくのだった。そして、旅の途中で出会ったさまざまな民族を仲間に加えていくうちに、いつしか彼は大勢の戦士たちを率いるようになる。そして、過酷な旅の最後に彼らを待っていたのは、天まで届くような壮大なピラミッドが並ぶ、想像を絶する文明の地。そこでは絶大な力をもつ“大神(おおかみ)”が、さらってきた人々を奴隷として酷使していた。そのとき初めて、デレーは自分の使命を理解する。それは、愛する女性だけでなく、すべての民を救うこと。デレーは仲間たちを鼓舞し、人々を救うための戦いに挑むのだった……。