元グリーンベレーであり、ベトナム戦争の帰還兵であるジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)。これまで、数々の伝説を生み出したきた彼だが、現在はタイ北部の小さな村で孤独に暮らしていた。故郷のアメリカに背を向けるかのように…。タイの隣国であるミャンマーでは、軍隊による武力弾圧の内戦が長期化して泥沼状態に陥っていた。独立を勝ち取ろうとするカレン族は、情け容赦のないミャンマー軍から迫害を受け、その殺戮ゲームは女性や子供たちにも及んでいた。そんなカレン族に医療品を届けようとするボランティアグループが、ランボーにボートでの道案内を依頼する。メンバーのひとりであるサラ・ミラー(ジュリー・ベンツ)の真摯な眼差しに心を動かされたランボーは、その仕事を引き受ける。ミャンマーの海賊からの襲撃も切り抜け、ランボーはグループを目的地へと届けた。数日後、サラたちがミャンマー軍によって拉致されたとの知らせが届く。救出のため雇われた5人の傭兵を同じ場所に送り届けるランボー。しかし、ミャンマーの惨状は傭兵たちの想像を超えるものだった。地雷を沈めた水田に村人たちを走らせて、誰が生き残るかを賭けるゲームに耽るミャンマー軍の残虐さは、傭兵たちを恐れさせるのに充分だった。彼らが撤退しようとしたとき、ミャンマーの兵士の頭部を矢が貫き、次々と射殺していく。それは、20年ぶりに戦士となったランボーの仕業だった。臆病風に吹かれた傭兵たちに、ランボーが叫ぶ。「ムダに生きるか、何かのために死ぬか、お前が決めろ!」夜の闇にまぎれてサラたちの救出に成功するランボーだが、そんな彼らをミャンマー軍が追いかける。激闘が始まった。その末に、苦い勝利を噛み締めるランボー。そしてランボーは、数十年ぶりに生まれ故郷へと帰る。しかし、老いた父が暮らす生家のドアを叩くことなく、去っていくのだった……。