バルセロナのローカルTV局の女性レポーター・アンヘラ(マニュエラ・ヴェラスコ)は、働く人々に密着するドキュメンタリー番組のため、カメラマンのパブロ(パブロ・ロッソ)と共に消防隊の同行取材を行っていた。深夜、突然消防署に出動要請のベルが鳴り響く。「隣の部屋に住む老婆の叫び声を聞いた」というアパートの住人からの通報だった。アンヘラとパブロは、消防士のマヌー(フェラン・テラッツァ)、アレックス(ダビ・ベェルト)らと現場に向かう。アパートのエントランスでは、集まった住人たちがひどく怯えていた。アンヘラたちが、駆けつけた警官と共に老婆の部屋に入ると、朦朧とした意識で立ちすくむ血まみれの老婆の姿があった。突然老婆が警官に飛びかかり、彼を激しく噛みつける。負傷した警官を救出するため、一行は建物にひとつしかない出口に向かうが、警察によって既にそこは封鎖されていた。アパートの外からは、中の警官の指示に従うようにという拡声器の声が響いている。その時、アレックスが頭上の吹き抜けから落下してきた。上に何かがいると確信したマヌーたちは再び老婆の部屋へと向かった。すると、またもや老婆が襲いかかってくる。警官はやむなく発砲、老婆はその場に倒れこんだ。そんな中、アパートに防護服を着た衛生士が入ってくる。瀕死の重傷を負った警官とアレックスを隔離した部屋で治療していると、突然彼らが起き上がり、衛生士を襲い始めた。パブロは部屋の外から鍵をかけ、その場から逃げだす。衛生士は、アパートの住人の少女が飼っていた犬に未知の病原菌が感染したと話す。その場にいた少女は母親の顔に血を吐き、警官に襲いかかった。感染者は時間を追うごとに増加、残忍な生物へと変貌する。アパートから脱出をしようとしたマヌーも襲われ、アンヘラとパブロにも迫ってくる。逃げ場を失ったふたりは、今は使われていないはずの屋根裏部屋に逃げ込んだ……。