空手道場に通う17歳の女子高校生・土屋圭(武田梨奈)は、男子顔負けの強さで一目置かれている。しかし、相手を叩きのめすことしか考えていない彼女に対し、“空手の極意は型にあり”と教える師匠の松村義明(中達也)は、なかなか黒帯を許そうとしない。延々と基本と型ばかりの稽古を指示されることに不満を持った圭は、“壊し屋”に入ろうと思い立つ。壊し屋とは、格闘技や武道の達人を集め、依頼された標的を壊す集団である。壊し屋に襲われた相手は肉体のみならず、精神まで破壊されるという。壊し屋には、空手家で変則蹴りの名手・天衝(杉澤一郎)、アクロバットな動きから蹴りを繰り出す跳華(杉山綾)、沖縄古流空手の突きの名手・空拳(八木明人)、古武術使いの飛燕(蒲生麻由)、ムエタイをバックボーンに持つ蹴麗(渡辺久江)、剣術の達人・虎突など、コードネームで呼ばれる様々な格闘家たちがいた。壊し屋の入門テストに合格した圭は、壊し屋と松村の因縁を知ってしまう。しかし、圭はもはや逃げることはできなかった。壊し屋の精鋭たちが松村を襲う。松村は弟子たちのために立ち上がり、“型”で戦いに挑む。そして圭は、松村が本当に伝えたかった真意を知る。