国際廃棄物管理会社・エココープ社はウクライナで施設を操業する権利を得て、すでに土地も購入していた。有毒廃棄物をウクライナ国内に持ち込むには、ウクライナの環境大臣・レオニド・ヴァシレフが署名した正式書類が必要だった。しかし環境保護者で知られるレオニドは、エココープ社のような営利をむさぼる企業に自国を汚染させるはずがなかった。エココープ社はレオニドの署名を得るため、テロ対策のデルタ部隊出身で民間のボディーガードを請け負うジョナス・ジョンソン(ロバート・ネッパー)を雇う。ジョンソンは、レオニドの娘・ヴァレンティーナ(ナターリア・ルダコワ)を誘拐する。そして救出されないよう常にヴァレンティーナを動かしておくため、運び屋のフランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)に依頼する。しかしフランクはそれを断り、友人の名前をジョンソンの手下に告げる。フランクの友人・マルコムはその仕事を受け、ヴァレンティーナを乗せて車を走らせる。しかしジョンソンの手下に撃たれ、車ごとフランクの家に突っ込む。フランクはヴァレンティーナを救出しようとするが、そのとき何者かに殴られ、気を失ってしまう。気がつくとジョンソンのもとにいたフランクは、むりやりオファーを引き受けさせられる。フランクとヴァレンティーナは、車から20メートル以上離れると爆発するブレスレットをはめられ、都市から都市へと移動する。その道中は、常にレオニドが送り込んだ捜査官から追われ、ジョンソンの細かい監視が続く。フランクはジョンソンの指示通りに、マルセイユ、シュトゥガルト、ブタペスト、オデッサとヴァレンティーナを運ぶが、2人で逃げ出す方法を絶えず画策していた。