地中から化石燃料が採れない世界、クルゾン大陸に住む人々が物を動かす動力源として選んだのは、人の手に宿る“力”であった。地中から採れる“石英”に、強弱はあるものの誰もが命令を与えることができる力、人はそれを“魔力”と呼んでいた。そんな世において100万人に1人といわれる“魔力を持たない存在”のライガット・アロー(声:保志総一朗)は、アッサム国立仕官学校時代の友人であるクリシュナ国王ホズル(中村悠一)と王妃シギュン・エルステル(斎藤千和)から、隣国アテネス連邦による領内侵攻を知らされる。しかも、その前線指揮官は、三人と共に学んだ親友、ゼス(神谷浩史)であった。そんなある日、王都で発掘された推定1000年前の古代巨兵(アンダー・ゴゥレム)にライガットが偶然乗り込むと、突如巨兵が起動する。ライガットは、圧倒的な力で石英を砕き、襲い来るアテネスのゴゥレム部隊と対峙することになった……。