1818年、詩人ジョン・キーツ(ベン・ウィショー)はその才能を世間に知られつつあったが、まだ貧しかった。そのためロンドン郊外のハムステッドにある、親友で編集者のチャールズ・ブラウン(ポール・シュナイダー)の家で居候生活を始める。キーツは、隣人であるブローン家の長女ファニー(アビー・コーニッシュ)と出会う。ファニーは輝くばかりに美しく、刺繍やダンスを好む、快活で聡明な女性だった。キーツは次第に、彼女に心を惹かれていく。一方、キーツの周りでは、結核を患う弟の死や、評論家からの酷評など、辛いできごとが相次いで起こる。しかし、深く傷つくキーツを優しく包み込んでくれるファニーの存在が、詩人キーツを成長させていく。こうしてキーツは、次第に英国文壇からも評価され始める。しかしそんなとき、キーツは弟と同じ結核にかかってしまう。ファニーはキーツに寄り添い続けるが、キーツは日に日に弱っていく。キーツは25歳という若さでこの世を去るが、2人の純粋な愛によって生み出された彼の詩は、彼の死後さらに評価を高め、現在では“世界で最も美しい詩”として知られている。