明王朝が誇る秘密警察組織“錦衣衛”。孤児から冷酷で残忍な殺人マシーンへと育て上げられた彼らの指揮官・青龍(ドニー・イェン)は宦官・ジア(ロー・ガーイン)から、帝が重臣・ジャオ(ダミアン・ラウ)に与えた箱を奪い取れ、という密令を受ける。だが、それはジアがチン親王(サモ・ハン)と共謀し、箱の中にある玉璽を使い、中原地域を手中に収める策略だった。指揮官だけが持つことのできる<大明十四刀>を使い、任務を遂行しようとする青龍だったが、突然の侵入者の手によりジャオは殺害され、玉璽も奪い去られてしまう。一方、指揮官の座を狙う玄武(チー・ユーウー)は、ジアにそそのかされ仲間を裏切り、謀反の疑いがかけられた青龍の殺害を企む。そこにはチン親王の義娘であり、玉璽を奪い取った密偵のトゥオトゥオ(ケイト・ツイ)の姿もあった。ジャオ殺害という無実の罪を着せられ、負傷した青龍が助けを求めにやってきたのは“正義護送屋”。大金を手に「自分を京城まで護送してほしい」という青龍の依頼を頭目・ヨン(ウー・マ)は受け、娘のホア(ヴィッキー・チャオ)らとともに厳しい警戒網をくぐり抜ける。しかし、行く手を阻む法王(チェン・カンタイ)との戦いにより、彼が錦衣衛であることが発覚。仕事を降りると言うヨンに対し、青龍はホアを人質にして逃亡を図る。当初は半ば強引な青龍の態度に抵抗しながらも、彼の優しさや辛い過去を語る姿に触れ、次第に好意を抱き始めるホア。真実を知り、宿場町で出会った盗賊団リーダー“砂漠の判事”こと天鷹幇(ウーズン)の協力を得て、失われた自らの尊厳を取り戻そうと立ち上がる青龍。次第に忍び寄る、妖艶なトゥオトゥオの影。公文書に玉璽が押されれば、チン親王が来襲し、民が戦火の犠牲となってしまう。その前に、青龍は玉璽を奪還できるのか。様々な想いが交錯する中、広大な砂漠を舞台に壮絶な戦いが今、始まった……。