ベルリンで盗みをしながら生きていたレナ(カロリーネ・ヘルフルト)は、ある晩導かれるようにして入り込んだナイトクラブで一際目を引く怪しげな女性、ルイーズ(ニーナ・ホス)に声をかけられ、突然首筋を噛まれてしまう。レナは驚いてその場を立ち去るが、その日から彼女の体に異変が起こる。太陽の光に触れた瞬間焼けるほど熱くなり、冷蔵庫の生肉を取り出しその血を貪り食う。レナはヴァンパイアとして生まれ変わってしまったのだった。そうした変化に最初はルイーズを恨むものの、以前とは比べものにならない程美しくなった自分にやがて陶酔していくレナ。ルイーズと共に暮らすシャルロッテ(ジェニファー・ウールリッチ)、ノラと共に、男たちを騙して獲る鮮血のカクテルを片手に毎夜女だけでパーティ三昧の生活。しかし、レナを追っていた若き潜入捜査官との再会を機に、レナやヴァンパイアたちの運命の歯車が狂い始める……。