南仏、プロヴァンスの村。二年前に夫を亡くしたマリー(デミ・ムーア)は、NYタイムス紙に書評を書きながら、二人の幼い娘と暮している。しかし彼女がベッドに横たわり、眠りから目覚めるとそこはNYのペントハウスのベッドの中。マリーは、有能な文学エージェントにして都会派のキャリアウーマン、マーティに変身しているのだ。二つの人生を同時に生きる彼女には、どちらが現実の自分か区別出来なくなりつつも、二重生活に快感を感じていた。そのバランスを崩すきっかけになったのは、作家のウィリアム(ステラン・スカルスゲールド)の存在。彼とマリーは恋におちる。その官能的な時間を過ごした体はマーティにも影響を与え、こちらはクライアントの会計士アーロン(ウィリアム・フィッチナー)と恋におちる。不思議な二股状態は彼女に充実をもたらしたが、やがて男達は苦悩し、彼女も本当の自分、新しい自分を見つける時が来たことを知るのだった。