両親の結婚35周年を祝うため、郊外の別荘に集まった総勢10人のデーヴィソン一家。久しく使っていなかった別荘は埃だらけで、入り口も開け放たれた状態。唯一の隣家からは、朝からずっと大音量で同じ音楽が流れている。それぞれ、パートナーと一緒に来た子どもたちは、久しぶりの再会に旧交を温め合う。だが心の中には、それぞれ自分勝手な思いが潜んでいた。一家全員が揃ったところで、晩餐会がスタート。和やかに見えたものの、気付けばいつものように長男と次男の口喧嘩が始まり、たちまち険悪な雰囲気に。その様子に呆れ、愛想を尽かしていた末っ子の彼氏が、ふと窓の外に何かを見つける。立ち上がって確認しようとしたその時、窓ガラスが割れる音が……。1人、また1人と異変に気付いたものの、何者かによる突然の襲撃を受けてパニックに陥る。何が起きているのかも分からないまま矢が放たれ、悲鳴が交錯し、家具が倒れる。ただでさえ互いを信用していない家族は、そんな危機的状況にもかかわらず、喧嘩を始める。その上、安全と思われていた場所にも、周到なトラップが仕掛けられていた。やがて姿を現したのは、ヒツジ、キツネ、トラなど、謎のアニマルマスクを被った集団。彼らの正体も襲撃の理由も分からないまま、なすすべなく襲われてゆくデーヴィソン一家。まさに絶体絶命のピンチに陥ったその時、アニマルマスク集団も、一家すらも予想しなかった出来事が起きる。“誤算”、“予想外”、“想定外”……。いくつもの“サプライズ”が全員の運命を大きく変え、誰もが予測しなかった結末へと突き進んで行く……。