高校に入学したチャーリー(ローガン・ラーマン)は、誰からも相手にされず孤独な日々を送っていた。優しく接してくれるのは、国語のアンダーソン先生(ポール・ラッド)だけ。そんなある日、彼に出会いが訪れる。学校のアメフトの試合を観戦に行った際、勇気を振り絞って同じ授業を受けている上級生パトリック(エズラ・ミラー)に声を掛けたのだ。意外なほど気さくなパトリックと話していると、同じく上級生のサム(エマ・ワトソン)が現れる。試合後は、ごく自然に2人に誘われて店へ。パトリックとサムは、互いの親の再婚で家族になった義理の兄妹だった。プロムの夜。壁際に立っていたチャーリーは、派手に踊るサムとパトリックに刺激され、不器用ながらダンスに加わる。ついに、“壁の花”からの卒業。初めてパーティーに参加し、パトリックとアメフト選手ブラッド(ジョニー・シモンズ)のキスを目撃。仲間ができたことに、この上ない幸せを感じるチャーリー。帰り道、トラックの荷台で腕を広げて、ラジオから流れる音楽を全身に浴びるサムは、女神のようだった。サムやパトリック、メアリー・エリザベス(メイ・ホイットマン)たちとともに過ごすバラ色の日々。唯一面白くないのは、サムの恋人が軽薄な大学生という事。やがて、辛い思い出が残るクリスマスが近づく。幼い頃、自分へのプレゼントを買いに出かけた叔母さんが、交通事故で亡くなったのだ。毎年、気持ちが不安定になる時期だったが、今年は仲間がいた。そのパーティーの晩、サムとファースト・キスを交わすチャーリー。その後、思いがけずメアリー・エリザベスと交際を始めたものの、皆の前で彼女とトラブルを起こし、仲間たちから距離を取ることに。しばらくして絆を取り戻した頃には、パトリックたちの卒業が近づいていた。独りで学校に残るチャーリーは、大学へ旅立つサムを見送った日、心の奥に封印していた“秘密”と向き合うことになる……。