「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」「サンタ・サングレ/聖なる血」でカルト的な人気を誇るアレハンドロ・ホドロフスキー監督が、「The Rainbow Thief」(未)以来23年ぶりにメガホンを取った人間讃歌。同名の自伝(文遊社・刊)をもとに、監督の生まれ故郷であるチリの田舎町トコピージャにウクライナから移り住んだある家族の生活を描く。シュールレアリスティックな演出や残酷さも交えた本作には、詩人やパフォーマー、舞台演出家、コミック作家、タロットカード研究者といった多彩な顔を持ち、禅や瞑想、心理療法にも造詣が深い監督の美学が詰まっている。主演は監督の息子であり「エル・トポ」に出演したブロンティス・ホドロフスキー。