2004年2月、イラク戦争下のイラク。国際医師派遣団に所属するスペイン人の軍医パブロ(アルベルト・アンマン)は、戦闘が続くこの地に駐屯していた。ある日、彼はアメリカ軍の護衛を受けて負傷者を病院に搬送していたが、地元テロリストの凄まじい奇襲を受けて部隊は壊滅してしまう。2週間後。奇跡的に一命を取り留めたパブロはスペインの病院で目を覚ますが、事件当時の記憶を一切失い、どのように惨劇の場から自分だけが助かったのか思い出せずにいた。そのまま、戦場での出来事を口外しないよう政府から秘密厳守のサインを求められるが、断片的に脳裏に浮かぶ戦場の光景の“何か”がおかしいことに気づく。あの日、一体戦場で何が起こったのか?真相を追う彼は、国家が隠蔽する巨大な秘密に迫ってゆく……。