ホセ・イタービ指揮のニューヨーク交響管弦楽団は、戦争のため に女性のメンバーを多数入れている。コントラバス奏手のバーバラ・エインスワースは、夫が従軍しているので、ハープ奏手のロサリンドやクラリネット奏手のマリーや総勢6名ほど一緒に下宿している。ところへ、故郷から幼い妹のマイクが姉を頼ってやって来る。下宿の主婦が子供は泊めないと宣言しているので、バーバラたちは大騒ぎしてマイクをかくまうのであった。ある日バーバラが気絶したので、医者に診てもらうと妊娠だと判る。マイクは心配して楽団の練習の時にも、立っていなければならぬバス奏手だからというので、高腰掛を持って来てイタービのお許しをこうた。イタービもマイクを可愛がるようになったのである。ある夜、バーバラたちはラリーのハモニカを聞きに出かけるが、一足さきにバーバラが行ったあとで、彼女の夫の戦死の電報が陸軍省から来た。一同はそれをお産がすむまで、秘密にすることを約束する。ラリーはドビュッシーの「月光」を吹奏した。それは夫との思い出の曲だったのでバーバラは泣けて来るのであった。楽団はアメリカ全国の兵を慰問演奏して回ることとなり身重のバーバラもマイクを連れて加わった。バーバラが夫の便りがないので心配するのでロサリンドはマリーの叔父に手紙を書いてくれと頼んだ。バーバラは涙を流して喜んだ。ロサリンドがマリーの叔父に尋ねると手紙を忘れたと答える。では電報は誤りでバーバラの夫は生きていたのだ。皆はようやく安心した。そしてバーバラに男の子が生まれた。