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ビリー・ホリデイ物語 奇妙な果実

  • びりーほりでいものがたりきみょうなかじつ
  • Lady Sings the Blues
  • ----


  • 平均評点

    70.1点(24人)

  • 観たひと

    33

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    4

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1972
公開年月日 1973/6/2
上映時間 0分
製作会社 モータウン・ウエストン・フューリー・プロ作品
配給 パラマウント=CIC
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

キャスト

解説

ジャズ史上最大の歌手といわれ、“ブルースのレディ”とまで呼ばれるようになったビリー・ホリディの、血と汗と涙の偉大な半生を描く。製作総指揮はベリー・ゴーディ、製作はジェイ・ウェストンとジェームズ・S・ホワイト、監督は「お前と俺」のシドニー・J・フューリー。ビリー・ホリディ、ウィリアム・ダフティ著の自伝をテレンス・マックロイとクリス・クラーク、スザンヌ・ド・パッシーが共同で脚本化。撮影はジョン・A・アロンゾ、音楽はミッシェル・ルグラン、音楽監督はギル・アスキー、編集はアジル・ネルソンが各々担当。出演はダイアナ・ロス、ビリー・ディー・ウィリアムス、リチャード・プライヤー、ジェームズ・カラハン、ポール・ハンプトン、シド・メルトン、ヴァージニア・ケイパース、イヴォンヌ・フェアー、スキャットマン・クロザースなど。

あらすじ

ビリー・ホリディ(ダイアナ・ロス)の放浪は、ボルチモアの売春宿から始まった。志願してそこの女中になったのは、音楽好きな彼女の意欲をそそる、当時としては贅沢品であったレコードが沢山あったからだ。ビリーは仕事の合間に、そのレコードを聞くのを唯一楽しみにしていた。だが、15歳の時、強姦されたことから彼女の人生は大きく狂ってしまった。ニューヨークに住む母親(ヴァージニア・ケイパース)のもとへ逃げ帰ってからも、貧しい生活を助けるために、街角に立って客をとらなければならない生活は続いた。そんなすさんだ毎日でも、歌を棄てなかった彼女に幸運がめぐってきた。ハーレムのクラブの主人ジェリー(シド・メルトン)が彼女の歌を求めたのだ。小さな仕事だったがビリーは無性に嬉しかった。さらに、白人のレグ・ヘンリー(ジェームズ・カラハン)とハリー(ポール・ハンプトン)が彼らのバンドに誘ってくれた。バンドはドサ廻りだったが、ゆくゆくはラジオに認められ、ニューヨークの豪華なナイト・クラブで演奏するという大きな夢を見ていた。だが現実は厳しく、品のない観客の前で歌う自分をみじめな思いでこらえなければならなかった。そんな彼女にハリーは、もし麻薬をやめなければ本当にダメになってしまうと忠告した。彼女はハーレムの時から麻薬常用者だったのだ。ある日、チャンスが訪れた。ラジオ番組に出演することになったのだ。だが、スポンサーの石鹸会社は、黒人のビリーが歌うことを断わってきた。黒人では石鹸のイメージに合わない、というのだ。失意のどん底に落ちた彼女を助けようと、ハーレムのクラブ時代に知り合ったトバク師のルイス(ビリー・ディ・ウィリアムズ)が駆けつけてくれたが、彼女はにべもなく拒絶した。母親の死を転機に、ビリーは秘密で麻薬中毒を治療するため療養所に入院した。だがそれを嗅ぎつけた役人は彼女を逮捕し、刑務所に送り込んでしまった。ようやくの思いで出所しても、ニューヨークでの仕事の許可が与えられなかった。失意の日々が続き、ルイスが口癖のようにいっていた言葉をビリーはかみしめていた。“カーネギー・ホールで歌えるようなジャズ・シンガーになるには、まず人を感動させるよう歌わなければだめだ”。ビリーは再びルイスの力を借りて地方興行の旅に出た。それはカーネギー・コンサートを開くためのビリーの新しいイメージを大きく打ち立てるためだった。それは不思議な程、順調に運んだ。やがてルイスはカーネギー・ホールの契約を取るためニューヨークに戻った。その間、何週間過ぎてもルイスから連絡のない淋しさをまぎらわすため、ビリーはまた麻薬の世界に落ち込んでいた。ニューヨークのルイスからの電話が、カーネギー・ホールの契約が取れたことをつたえてきた時も、彼女の意識ははっきりとしない有り様だった。ルイスは、自分の留守中、再び麻薬の世界に溺れたビリーに落胆したが、すぐビリーを連れ戻すべくロサンゼルスへ飛んだ。数週間後、準備が整ったカーネギー・ホールの超満員の聴衆を前に、ビリーは歌い出す。そこには、1人の偉大な歌手とジャズの信奉者たちの感動的な出合があった。

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