恋人がいるにもかかわらず、自分を慕う女生徒と関係を持つ女子高教師のサラ(杉野希妃)は、どこか満たされない日々を送っていた。ある日、幼いころに離別した父の充(佐野史郎)が暴行事件に巻き込まれたと警察から連絡が入る。負傷して入院中の父親の身の回りの世話をするため、唯一の親族であるサラが自宅を訪れると、そこには監禁されて充と性的な関係を持つ少年・望人(太賀)がいた。暴行事件の被害者だったはずの充は、加害者の少年の証言によって買春の容疑がかけられ、家宅捜査を求められる。望人の存在が発覚することを恐れた充は、望人を匿ってくれるようサラに依頼。それを聞き入れたサラは、望人と生活を共にすることに。少年と触れ合い、自分に父親と同じ少年愛者の血が流れていることを自覚したサラは、望人に激しく欲情し、犯してしまう。満たされた官能を知り、望人を手放したくないと願うサラは、恋人と別れ、充に自分との関係を暴露すると脅して2人だけの生活を手に入れる。歪んだ関係ながら、心を通わせて奇妙な共同生活を送る2人。しかし、サラが望んでいた少年の望人は次第に成長し、少年ではなくなってゆく。彼の腕や足には体毛が目立つようになり、変声期の兆候が現れ、性に対する好奇心が芽生えてゆく。求めていた純粋さは次第に失われ、ひどく失望するサラ。そして事件が起きる。サラに捨てられたことで逆上した恋人の菊田が現れ、サラを犯したのだ。隣の部屋にいた望人は、体を拘束されているために声を上げることも出来ず、事が終わるまでもがき続けた。この事件がきっかけで男に対する恐怖心が芽生えたサラは、望人との生活も困難になる。数日後、サラは望人を引き渡すため、充の自宅へ向かっていた。サラに対する思いを恋と錯覚する望人が少年であり続けるために自ら取った行動とは……。